デザイナーに訊く
仕様書に則って忠実に服を作るだけではなく、デザイナーの意図を汲み、求める“味”まで表現する。そんな理念に共感していただいたデザイナーのもとを尋ね、三友繊維とともにものづくりする理由をお聞きしました。
品質・納期・価格
日本国内と変わらない中国の服づくり
長年ファッション業界に携わり、国の内外を問わず、多くの企業・工場とやりとりをしてきた石原さん。
「アパレル分野でいうと、中国の工場が日本国内の工場と遜色ないほど技術に秀でているというのは周知の事実。ですが実際に製品作りを依頼して感じたのは、やはり工場の能力はピンキリだということ。もちろん中国の工場に限った話しではないのですが、縫製展を巡り、展示されたサンプルを見るだけでは、なかなか本当の実力はわからない。サンプルだけ丁寧に作っていることも少なくありません。量産された製品をチェックしてみてはじめてその工場の技術力が窺い知れるのですが、三友繊維さんに関していうと、実際に納品された製品のクオリティと納期・価格を見た時、コストパフォーマンスは抜群に秀でていると思います」。
そう感じる理由は、仕様書通りの製品作りに、プラスαの要素が求められる、ファッションブランドだからだと石原さんは言います。


『D.C.WHITE』の感性に訴えかける服作りに
応えてくれるパートナー
「あくまで個人的な見解ですが、中国の縫製工場は、えてして綺麗に作りすぎていて、味がないと感じることが多い。私が手がける『D.C.WHITE』は、アイビースタイルを現代的に解釈した、いわば感性に訴えかける服作りが持ち味なので、複雑な仕様に忠実に応えてくれるのに加え、細かなディテールにこだわり、ファッション感度の高いユーザーの琴線に触れる服を表現しなくてはなりません。その点三友繊維さんは、カジュアル衣料のクライアントも多く抱えているだけあって、繊細なオーダーにも柔軟に対応してくれる。デザイナーの意図を汲んで、一緒にものづくりしている感覚を得られる工場は、かなり希少だと思います。納期に関してもしっかり遵守してくださるし、クオリティも安定している。これからも一緒に『D.C.WHITE』の製品作りをお願いしたい、大切なパートナーですね」

ほぼすべての工程を
手縫いで仕上げたアートピース
欧州諸国の海軍用ギアをルーツにもつとされるピーコートがデザインソース。2枚のメルトン生地を手縫いで繋ぎ合わせた“接結ダブルフェイス素材”を使用することで、美しいドレープが生まれ、ステッチ部分から生地が起きているようなふくらみ感を演出している。ほぼ全工程を手縫いで処理されているため、ヘムやシームに独特の温かみがあるのも特徴。拘り抜かれた製法のため、一日の生産上限数はおおよそ3点というのも特筆点だ。
The REEFER(D.C.WHITE)78,000円+税



“古きよき”を守りながら
現代的にアップデート
M-65 フィールドジャケットのアイコニックな意匠を残しながら、マイクロファイバー糸を使用したポリエステル×ナイロンの混紡生地を使用。さらに製品染めや洗い加工を施し、生地にはやれ感を、縫製部分にはパッカリングを演出することで、過度なミリタリー風味を程よくアク抜きしている。背中にはアクションプリーツを備え、快適な着用感に仕立てているほか、ウエストはドローコード付きでシルエットをアレンジした着こなしが可能に。
M65 Field Jacket(M.I.D.A.)43,000円+税


PROFILE
石原協さん
1973年生まれ。ドレス、カジュアル問わず、長年メンズクロージングの企画に携わり、2016年に「D.C.WHITE」を創設。22年から「アメリカ東海岸発祥のアイビースタイルを現代的に表現するブランド」としてリブランディング。

